グリーンカードを棚ざらしにしないために(コロナ後の帰国居住者ビザ…)
新型コロナウィルス対策も緩和されつつあり、日米間の行き来もかなり活発になってきているようです。先週末、日米間の国際結婚をされている友人とお会いしたところ、新型コロナウィルス感染拡大防止策のために、災難にも2年間にわたり、太平洋を挟んでパートナーと会えなかったと話されていました。皆様にもそれぞれのドラマがこの数年あったでしょう。
さて、このように規制が緩和され、コロナ前の状態にもどりつつある今、日本から米国へ戻る米国市民、又は永住権保持者からのお問い合わせも増えています。永住権保有者に関しては、米国に何年も帰れていない、再入国許可証を取ってこなかった、あるいは取っては来たが期限が切れてしまっている等の心配がある方からのご相談を日々受けています。なかには、もう永住権(あるいは市民権)を放棄して、再度訪問者ビザや永住権を申請するのが良いのではと考えている方もいらっしゃいます。しかし、実は再入国許可証を取得せず日本に滞在していたり、再入国許可証の期限が切れている方を救済する方法があります。その一つが帰国居住者ビザです。家族の介護、夫の日本赴任のためやむを得ず日本へ長期に滞在している等、自分ではコントロールできない理由があれば、このビザの申請条件を満たす可能性があります。このビザの申請をすれば、コロナの影響で予定通り米国へ帰れずに時間が経過してしまい悩んでいる方でも、特別に、正々堂々と米国へ入国できる可能性があります。
ただしこの申請は様々な基準を満たす必要がありますので、個人で行うのは難しいかもしれません。(※帰国居住者ビザ(returning resident visa)取得の難易度 帰国居住者ビザ(returning resident visa)取得の難易度 | わかりやすいビザ (mtbookusvisa.com)参照)
ですが実際、新型コロナウィルス感染拡大防止策終了後に、弊所に相談されこのビザを申請し、許可を得ている方がもう何人も出ています。他にも、家族の介護、仕事の都合(配偶者の仕事の都合もあります。)等の理由で申請し許可された例もいくつもあります。もし、このような状況で悩んでいらっしゃいましたら、求められる基準に合致しているかどうかを含め、お早めに弊所までぜひご相談ください。